2000夏の北海道

昨年無念のJ2降格となってしまった浦和レッズ。そのJ2降格が決まった日の「徒然草」に、私はこう書きました。

「J2に落ちたって私はレッズサポーターだ。こうなったら、大分でも仙台でも札幌でも応援にいってやるぞ!」
そう、「あの日」から私は「この日はぜったいに札幌に行く」と決めていました。チケットも発売当日に無事に押さえ、行く準備は万端です。

そして今回、私にとってもう一つ大きな出来事があります。それは、「生まれて初めて飛行機に乗る」のです。たまたま、会社の部署内で「マイレージ」がブームになり、私もそのブームに乗っかるように私も「全日空マイレージクラブ」に入って「マイル貯め競争」に参加することになったのでした。そんなわけで今回用意した切符類は、往復の「羽田−千歳」の航空券だけです。


7月28日(金)

いよいよ決戦の地、北海道へ向かう。浜松町から東京モノレールという「羽田空港への定番」コースで羽田空港へ。飛行機に乗るのが初めてな私にとって羽田空港に行くのも初めて。当然、東京モノレールに乗るのも初めてなのである。そんな初めてづくしの旅なのである。

そんなこんなしながら羽田空港に到着。初めての羽田だが迷うことなく搭乗口へ。生まれて初めての飛行機搭乗。荷物をしまってシートベルトをしているともう飛行機は動き出す。(ちなみに、飛行機の出発時刻とは、離陸の時刻ではなく出発ゲートを離れるときだそうな。どーでもいいか)

千歳空港到着。ここから札幌市内までは千歳線「エアポート号」に乗車。途中、地下鉄に乗り換えるため新札幌で下車。昼飯を食べた後地下鉄で札幌中心街へ。札幌について一番最初に行こうと以前から決めていたところへ行く。それは、大通りの地下街にあるHTBショップです。まず、そこでonちゃんグッズを買うことから今回の札幌の旅は始まりました。ちなみに、onちゃんはうちの社内でも意外と人気です。ムーぽんに比べれば....って、おい。

今日のところはそんな感じでしょうか。明日、厚別で大暴れ(?)するため、体力は明日にとっておきましょう。

乗車した列車・飛行機

  1. 京浜東北線各駅停車
    大宮 〜 浜松町
  2. 東京モノレール
    浜松町 〜 羽田空港
  3. 全日空 61 便
    羽田空港 11:00 〜 新千歳空港 12:30
  4. 千歳線快速「エアポート133号」
    新千歳空港 13:18 〜 新札幌 13:45
  5. 札幌市営地下鉄東西線
    新札幌 〜 西11丁目

7月29日(土)

いよいよ今日は試合の日である。私も厚別へ向かう。厚別は大量のコンササポとレッズサポで埋め尽くされていた。私もアウェイ側ゴール裏に陣取る。しかしさすがは厚別。周囲はほとんどがコンササポ。アウェイ側ゴール裏にもコンササポが陣取り、レッズサポはほんの一部である。まさに、レッズが初めて味わう「アウェイ」と行っても過言ではないだろう。

そんな中、コンサドーレのマスコット「ドーレ君」がアウェイ側にやってきてあいさつをした。レッズサポからは拍手。そこまでは良かったのだが、一部サポがドーレ君めがけて雪玉を投げつけた。この日競技場内にはこの日のためにわざわざ制作した雪像があったのだが、その雪像を壊して雪玉を作りドーレ君にぶつけていた一部サポがいたのである。わざわざ札幌まで行ってこんなことして顰蹙をかって、トクすることは何もないと思うのだが。

いよいよ試合開始。さすが厚別、周囲はみんなコンササポ。メガホンの音がうるさいこと。我がレッズの応援の声もかき消されるほどの音である。しかしレッズサポもそれくらいではめげない。メガホンの音に負けじと応援を続ける。しかし、その応援の甲斐もなく、0−1にてレッズの敗戦。試合終了後のあの脱力感は一体なんだろうか。選手がゴール裏にやってきて挨拶をしても何の歓声もブーイングも出ない。みんなただただ茫然自失といった感じだろうか。私はそこで足早に競技場を去ったのだが、その後、場内で緊急ミーティングがあったとか、茫然としたサポーターを撮影しに来たカメラマンといざこざがあったとかという話は後で聞いた。その後、やけ酒に屈したことはいうまでもない。

乗車した列車・飛行機

  1. 札幌市営地下鉄東西線
    西11丁目 〜 大谷地
  2. 札幌市営地下鉄東西線
    大谷地 〜 西11丁目

7月30日(日)

昨日の敗戦のショックから一夜明け、今日はもう飛行機で札幌を後にしなければならない。午前中は、昨年来たときに見られなかったところをちょこっと見学し、昨年きたときはまだ工事中だった札幌駅の地下街で土産物を物色。今回もやはり会社におみやげを買って行かなければならないので、あれこれ捜す。しかし、捜した結果が「白い恋人」というのも.....。まあ、そういうリクエストが一部からあったことだし、まあいいか。

そしていよいよ千歳空港へ向かう。札幌駅前から空港まで高速バスで向かう。行きが列車だったから帰りはバス。それだけの理由である。約1時間半かけて千歳空港へ到着。ここでもちょっと土産物を買い、そのまま飛行機へ。札幌駅を午後2時に出発し、6時すぎにはもう東京。8時にはもうさいたまに着いているのである。飛行機だとこれだけ早く着くことが出来るのであるが、その道中の旅行気分というものがなくなってしまうのがちょっと残念である。そんな印象を受けた今回の飛行機の旅である。

そして自宅に帰ってきた私に待っているのは、翌日が「ラジ朝」出勤のため午前3時出社とか、次の土曜日には神宮球場で大きな仕事が待っているといった「現実」のみなのである。

乗車したバス・飛行機

  1. 北都バス
    札幌駅前 14:00 〜 新千歳空港 15:30
  2. 全日空 64 便
    新千歳空港 16:35 〜 羽田空港 18:05
  3. 京急バス
    羽田空港 19:00 〜 さいたま新都心駅 20:13

まとめ

「どんなことがあっても行く」と公言していたのだが、まさか「あんなことがあったのに行く」ことになってしまい、少々恐縮気味の旅であった。

「今更何を言う」といわれそうだが、やはり飛行機は速いです。昨年、10数時間かけて北斗星で行った北海道が羽田から90分で北海道に着くんですから。さらに、最近「羽田−大宮」の高速バスが運行を始めたため、羽田と大宮の間の交通が非常に便利になりました。全日空のマイレージクラブに入ったことだし、今後、飛行機を使った旅行も増えてきそうですね。


written by K.TAKA